管理栄養士の栄養講座-感染症
感染症に負けない食生活
※でき合い依存による免疫力低下に御用心
 一般にコンビニ弁当やファーストフードなどは使う食材が限られているのでビタミンやミネラルに偏りが生じ良質たんぱく質も思うほどとれません。また、インスタント食品や菓子などで精製度や加工度の高い食品ほど亜鉛などのミネラルはわずかしか残っていません。そうしたもので偏った食事をしながら夜更かしや喫煙など不規則、不摂生ストレス過多の生活をしているとミネラルやビタミンの消耗が激しく身を削っているようなもの。慢性的な低栄養状態から免疫が低下しています。栄養バランスのよい食事を1日1食はとる努力をしせめて1品でも手作りすることです。テイクアウトの場合はできるだけ品そろえの多い店で単品おかずをバランスチョイスを。
魚又は肉、卵大豆
製品を使った主菜
野菜たっぷりの副食
ご飯
具だくさんのみそ汁
※1日1回はバランスを考えた
 食事をしましょう。
※腸内にビフィズス菌を増やそう
 腸も重要な免疫器官の一つ。腸内には無数の細菌が住んでいますが善玉菌のバランスがとれていると病原菌が侵入してもその増殖を防ぎ追い出すことができるのです。逆に悪玉菌が増えると抵抗力が落ちてさまざまな病気にかかりやすくなります。ビフィズス菌などの善玉菌は加例令と共に減ってしまうので常に補給しましょう。ヨーグルトは最高の供給源ではちみつ、バナナ、玉葱、ごぼう、大豆、などに含まれるオリゴ糖もビフィズス菌の餌となって増殖を助けます。
※お茶で感染予防
 緑茶や紅茶中国茶の渋味成分であるカテキンには食中毒菌やウイルスをやっつけその増殖をおさえる強い作用があることが知られています。紅茶に含まれる色素成分には血管を強化したり癌や生活習慣病を防いだりストレスを解消したりする効果もありますかぜの時期にはうすいお茶でうがいをすると予防効果があります。
※その他の有効成分にも注目を
●その他の栄養成分も免疫物質の活性化に有効なものがたくさん
 あります。
 ・レクチン(ジャガ芋、大豆、などに含まれる)
 ・ラクトフェリン(牛乳などに含まれる)など

●栄養成分ではありませんがよく笑うことも免疫物質増強に
 有効というデータもあります。
 毎日偏りなくいろいろな食材をおいしく食べ前向きに暮らことが
病原菌に負けない体づくりの基本といえるかもしれません。
 それでも具合いの悪くなった時は早めに休養をとり消化の良い
ものを食べ早めに医師の診察を受けましょう。
                      医療法人社団正圭会 福地医院
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